PandA-Jをつくるにあたって
どれだけ聞いてもよくわからない。
わかっちゃいるけど、やらなければならないことはいっぱいあるし。
大事なことだとは思っているのだけれど。

成年後見や権利擁護について、そんな声をよく耳にします。



学問よりもお金を、思想よりもご馳走を、哲学よりもお笑いを……。
障害者の親だって現世を楽しく生きたい!
そんな人を応援したいと思います。
そんな人にも成年後見のことに興味をもってほしいと思います。

だって、障害者の親が楽しく生きるためには、成年後見が必要なのだから。

だれでもわかる、すぐに役立つ、読んで楽しい。
この情報誌「ぱんだJ」はそんなコンセプトでつくりました。

難しいことをわかりやすく、わかりやすいことをもっと楽しく、
楽しいことをまじめに、まじめなことを深〜く、考えようじゃありませんか。
目まぐるしく動いていく世の中で、
さらに忙しく日々を送っている障害者や親や支援者のために。


ぱんだ。
といっても、笹が好きな白と黒、かわいらしく見えるが実は獰猛なあいつのことではない。

あの夜、シカゴで聞いた話である。
知的な障害のある人たちは、殴られたり蹴られたり、カネを奪われたり、犯されたり、無視されたりしている。それはアメリカも同じだった。新自由主義、自己責任などが大手を振って歩いている時代は、なおさら障害者は暮らしにくい。しかし、アメリカには障害者をまもるための組織があった。それが日本との違い。 protection & advocacy(P&A)。その組織の名前である。アメリカのすべての州にP&Aはある。

PandA  だから……、ぱんだ。

なんだ、それだけの話ですか? もっと意味があるのだと思った。
関哉弁護士は笑った。

ただのぱんだではない。白と黒を振り乱して、障害者をいじめるやつと闘う。最強のぱんだになる。 ときどき、ごろんと寝る。 憎悪のハリケーンに世界が吹き飛ばされ、悲しみの津波に飲み込まれても、夢をみて寝ている。

そんなぱんだに私はなりたい。


野沢和弘(PandA-J編集長/毎日新聞論説員)


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